電気を通す導電性プラスチックの発明により2000年にノーベル化学賞を受賞した筑波大名誉教授の白川英樹(しらかわ・ひでき)さんが8月24日午後6時24分、転移性肝腫瘍と原発不明がんのため横浜市の病院で死去した。90歳。自宅は横浜市青葉区。葬儀・告別式は家族で行った。喪主は妻知預子(ちよこ)さん。
東京で生まれ、小学校の途中から高校までは岐阜県高山市で過ごした。1961年東京工業大(現東京科学大)卒、66年工学博士。
助手だった67年に、金属に似た光沢を持つポリアセチレン薄膜を偶然合成。興味を持った米研究者に招かれてペンシルベニア大博士研究員となった。薄膜にヨウ素や臭素を添加すると、大幅に電気を通しやすくなることを発見。導電性プラスチックの発明に大きく貢献した。
軽く、しなやかで加工性に優れた素材の開発につながり、携帯電話の電池や、タッチパネルなどに広く使われるように。情報技術社会を支えている。82年から筑波大教授。00年名誉教授。(共同)

