「けが人なしで全国大会に出場し、名をとどろかせる!」-。東京和泉シニア(東東京支部・城北ブロック)の新チームは昨秋、選手間で討議して今年の目標を決めた。目標自体は毎年立ててきたが、指導者の助言なしで決めたのは初めてだという。小川晋監督が目指す「野球を通じて自立を促す」という方針の一環だ。創部から22年。これまでの最高成績は13年前、春の全国選抜大会出場を果たしている。当然、選手たちの目標もそこに置かれる。

チームをまとめる主将は石原大志(三塁手・3番)。「主将になってから、目の色を変えて練習に打ち込んでいる。今年の活躍次第では高校のほうからお誘いが来るのでは…と期待しています」と同監督。

注目選手もめじろ押しだ。エースの石井怜太郎は右のサイドスローでキレのいい球が売り。2番手投手で1年の柳原大輝も成長著しく、「春のオープン戦では先発起用も考えている」(同)有望選手だ。打撃面では石野右京一塁手が主軸となる。主将の石原、エースの石井、そしてこの石野の“石トリオ”は、昨年末からの日台国際野球大会に参加した。貴重な経験がチームに還元されることが期待される。