近鉄や中日で投手として活躍した佐野慈紀氏(56)が4月30日、自身の「ピッカリブログ」で、5月1日に利き腕の右腕を切断する手術を受けることを報告した。

30日に56歳の誕生日を迎えた同氏は「感染症が進み明日右腕を切断する事に。56歳 最初の出来事が右腕を失う事」と、つづった。

元近鉄、日本ハム、楽天監督・梨田昌孝氏(70=日刊スポーツ評論家)は教え子の現状につらい胸中を明かした。

「佐野が右腕切断の手術に踏み切ることを伝え聞いて、一瞬言葉を失いました。驚きとともに、非常にショックを受けています。私が近鉄2軍監督だった当時のことですが、右肘を痛めて球威は落ちても、本来のクレバーさを発揮し、真っすぐとスライダーのキレで勝負していました。数年前に近鉄OB会に代わる有志だけの集まりに参加してくれましたが、その時は元気そうでした。今は私自身もつらくて、胸が締め付けられる思いです。ただ、出来ることなら、もし仮に右腕を失って左腕だけになったとしても、野球教室ができるぐらいまでに復調することを心から祈っています」