天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、10月29日=東京)に出走予定の昨年3着馬ダノンベルーガ(牡4)を管理する堀宣行調教師(55)が共同会見に出席した。G1勝利こそないが、誰もが実力を知る無冠の大器が、今度こそ悲願の戴冠なるか。注目度は高い。一問一答は以下の通り。

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-前走札幌記念の評価

堀師 札幌記念は、この秋に向けてドバイ遠征後の状態を把握することと、今年の日本は全国的に暑かったので、その中では函館は比較的過ごしやすい気がしていたので、見極めを含めて調整したいということ。競馬の結果に関しては道悪と言いますか、特殊な馬場になりまして、それが一番優先順位としては直結したのかなと思っています。

-ここまでの調整過程で気を付けたポイント

堀師 やはり海外遠征というのはいつもと違う環境で行われますので、そちらからの馬に対しての特にメンタル部分においての影響をしっかり見極める必要があるのかなと。流れの中でのこの暑さも無視できなかった。回復とかにも非常に影響しますし、調整にも無理がかかる。通常の遠征に加えてそこもプラスされている。海外遠征と札幌記念という2つの流れの中で、現状どういう状況なのか把握するのが少し難しい状況でもありました。印象としてはこちらに9月後半に帰ってきて、その段階でも非常に暑い状況で、見極めと調整の方は後ろ倒しにして、少し遅れ気味という中でこの天皇賞・秋に向けての調整が進んできています。2週前追い切りあたりまでは大分遅れている印象で、先週あたりで少し強度を強めてやってきたというところ。ここまでとしてはいい頃に比べてはもうひとつかなというイメージです。

-追い切りは

堀師 今日はモレイラ騎手にまたがってもらって、ドバイの前、札幌記念の前と騎乗してもらっていますので、そちらとの比較も含めて少し突っ込んだ話もできました。今日の追い切りとしては、能力ある馬ですから、スムーズに加速もできて、楽な手応えで速いラップを刻んでいますが、いい頃に比べると活気とか、息遣いの荒さもあるし、まだ良化途上かなと思います。解釈としては難しい部分もあって、重めであればやっていけばいいのですが、海外遠征や札幌記念、道悪を使った影響で、まだ回復途上にある中でやっていくかどうかは難しい判断でもありますし、涼しくなって競馬を使った後にしっかりまた次に向けて上昇していくようなイメージを共有してやらなければいけないので。今日に関しては無理することなく、スムーズにしまいは馬なりで、過度な負担を掛けることなく終えて、この後また引き続き見極めと対処の方をして、よりよい状態でこの秋に出走させられるようにしていきたい。

-堅実な成績の理由は

堀師 基本的に能力は高いが、体のバランス等が崩れているところがあって、そこを整えながらやっています。今までの成績としては堅実という評価をしていただけるのはありがたいが、どちらかというとちょっとかみ合っていなくて、能力を出していない印象が強い。この馬世代でもトップクラスだと思っていますし、世代をまたいでもやっていける。もっと走っていい馬。

-昨年との比較

堀師 よりよくなったという意味では、もともとメンタルは落ち着いていた馬ですが、心身のバランスはここ1年で新しい環境の順応だとかそういうところに関しては進んできていて、人との関係もよりよい状況になっている。ただし、最近感じているのが、ドバイ、札幌記念でこの馬のリズムと競馬の流れがマッチしていない形。どちらかというと、長距離、2400メートルの方に馬のリズムがシフトしているのかなと見えています。