JRAは6日、特設サイト「ICHIRO MEETS KEIBA MOVIE」で、武豊騎手(55)とイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)の特別対談の第2回目をアップした。

テーマは「メンタル」。数々の大舞台を経験し、歴史に残る記録を残してきた2人にメンタルコントロールの重要性が問われた。武豊騎手が冒頭で「いま考えてるけど、おれは何かしてるのかなっていう感じで特に…。だからいい答えが出ないかも」と悩んでいると、イチロー氏は「こうやって力が抜けてるのが武さん。うらやましい」と応対した。

イチロー氏は高校時代から意識改革をしたという。「人が喜んでいるところで自分は抑える。その(うれしい)感情はあるんですけど、人に見せないって訓練をずっとしていた。でも人のプレーでは全力で喜ぶ。そのポリシーを貫いてきた」。その話を聞いた武豊騎手は「僕も若い頃から競馬ではあまりはしゃがなかった。競馬では馬が主役。馬を差し置いて、というのはありますね。ひとつこだわりというか、気をつけているのはレースでは泣かない。いろんな背景があってうれしいとかはあっても、馬の上で涙は流したくない」とこだわりを明かした。

緊張との付き合い方に関して、イチロー氏は「試合では緊張しまくりでしたよ。80%くらい緊張している感覚です。だから、緊張しているものの100%じゃないから、特別な緊張感がある場面では残りの2割が使えるんです。だからオーバーはしない。だから平常心、平常心って(自分に言い聞かせる)ことはないんです」と秘訣(ひけつ)を示した。

最後にあらためて「理想のメンタルコントロールは」と問われると、イチロー氏が「コントロールしてない状態ですでにコントロールができていること。これが理想です」と即答。武豊騎手が「そうですね、僕も同じですね。特に何もやらずでいいと思っているので」とレジェンド2人の意見は完全に一致。イチロー氏は「それがまったくの理想です。やれるかどうかは別として」と付け加えたが、それが自然とできてしまう2人だから数々の大仕事を成し遂げてきたということか。

「チーム」をテーマとした次回の第3回は、同特設サイトで12日に公開予定。