大器が目を覚ました-。カムニャック(友道)が7番人気の伏兵評価を覆し、重賞初制覇を果たした。
勝ち時計1分58秒6は20年ウインマリリンを0秒1上回るレースレコード。鞍上のアンドレアシュ・シュタルケ騎手(51)は17年ニュージーランドT以来8年ぶりのJRA重賞制覇。3代母ダンスパートナーが30年前に制したオークス(G1、芝2400メートル、5月25日=東京)へ満を持して乗り込む。
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うっぷんを晴らした。カムニャックが広大な府中の直線を、ど真ん中から抜けてきた。ドイツの剛腕シュタルケ騎手のげきに応え、残り50メートルで内ラチ沿いの逃げ馬を捉えた。2着に1馬身1/4差。レースレコードで堂々と樫への道を切り開いた。ゴール直後に白い歯をこぼした鞍上は「今日のレースはパーフェクト! すごく能力があって、これからすごく楽しみ」と声をはずませた。
もともと期待値は高かった。中京芝2000メートルでの初陣で2着に3馬身半差の快勝。アルテミスSでは1番人気にも推された。ただ、近2走はマイル戦で6、4着。友道師は「正直新馬戦の時が一番具合がよかった。あの時は3歳になったらどれだけ…とも思っていたが、なかなか調子が上がってこなかった」と敗因を探った。
一から立て直した。桜花賞には目もくれず、2カ月半の時間を取った。「2走前から行きたがるところが出てきて、抑えられる騎手に」とシュタルケ騎手を起用。2週続けて同騎手を調教に乗せ、前走比12キロ減と体を絞って勝負に出た。レース序盤で前進気勢を見せたが、中団馬群で我を取り戻した。鞍上は「調教からその点は注意していたが、そこまでではなかった」とデモが利き、勝負どころでの末脚を引き出した。
次は待望の舞台だ。同じ府中で400メートル距離が延びる。師は「もともとオークス向きだと思っていた。本質的には持つと思う」とうなずけば、シュタルケ騎手も「距離延長? ノープロブレム。これだけのパフォーマンスでオークスに向かえるのはうれしい。楽しみ」と笑顔で自信を示した。遅れてきた未完の大器が、牝馬クラシック戦線に風穴をあける。【桑原幹久】
◆カムニャック ▽父 ブラックタイド▽母 ダンスアミーガ(サクラバクシンオー)▽牝3▽馬主 金子真人HD▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 4戦2勝▽総獲得賞金 6346万円▽馬名の由来 祝福された者(サンブル語)

