乗っ込みチヌを狙い、11日、和歌山県美浜町の「福丸観光漁業」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の乗合船で、三尾沖へ出た。釣り場は、美浜漁港から船で30~40分走ったところにあり、アンカーを打って船を固定して釣るスタイル。水温上昇を期待してサオを出したが、何と2日前から3度も下がるという悪条件。それでもあの手この手でチヌに口を使わせ、上り潮が緩むタイミングで良型3匹を仕留めた。

 この釣りでは上り潮が絶対条件で、出船時間も上り潮に合わせて変わる。当日は午前5時に集合、準備を済ませて港を出た。前日からの強風、うねりが残る中、同6時前にアンカーが打たれ、釣り開始。オキアミをハリに刺しゼロダンゴ釣法で投入する。潮は船長の話通り上り潮が行っている。しかし、水温低下の影響かエサ取りの反応もない。当日の水温は12・9度。しかも2日前から3度も下がっているという。厳しい条件だ。こうなると、食いの渋いチヌにいかに口を使わせるかがポイントになる。

 そこで、刺しエサをボケ、コーンなどにローテーションするが無反応。ボケのエサで4メートル上でダンゴを割り流し込むとアタリ! しかし、上がって来たのは36センチのチダイだった…。

 それでも根気よく打ち返していると潮が緩む。時合いだと集中力を高めて釣り続けていると、同9時前、エサ出しから2メートルのストロークで3回ラインを出したところでアタリ! 一発で合わせて素早くリールのハンドルを巻く。強い締め込みで、本命と確信。2、3度ラインを出して対応し、水面に浮かせたのは狙い通り体高、厚みの申し分のない乗っ込みチヌ48センチだった。

 だが、同じ攻め手ではこの日は通用しない。すぐに追加のダンゴを3個打ち、エサをボケからオキアミに替える。ダンゴ着底から流れに合わせてラインを出す。2メートル、2メートルと出して行くと、5回目を出したところでモタレのアタリ。これも一発で合わせ素早く取り込む。やはり本命の46センチだ。

 次は、ダンゴ着底から先にラインを10メートル出してなじませる大ハワセ。エサ出しを確認せずに流して行くと、穂先に重みの乗る押さえ込み。今度も一発で合わせ48センチを追加した。時合いは1時間程度と短く、潮が変わり下り出した同11時半に納竿。だが、悪条件下で良型3匹の釣果には納得の釣行となった。【日刊FPC・兼松伸行】

 ◆エサ ▽刺しエサ=「くわせオキアミスーパーハード」、ボケ、コーンなど▽ダンゴ=「ニュー赤ダンゴチヌ」1箱「紀州マッハ攻め深場」「チヌスパイス」「細びきさなぎ」「ニュー活さなぎミンチ激荒」各1袋に「チヌにこれだ!!」1本を混ぜ、底までバラケないよう粘りをだして使用。

 【今後の見通し】今回は水温が12度台と低く食い渋ったが、これから17~18度台まで上がると、乗っ込みの最盛期を迎える。上り潮が安定して流れれば、年なし含みの良、大型の2ケタ釣果も期待できる。5月中旬まで楽しめそうだ。

 【問い合わせ】福丸観光漁業【電話】090・3169・8431。乗合船料金は7000円(要予約)。出船時間は潮回りに合わせて決める。無休。

 【交通】湯浅御坊道路の御坊ICを出て右折。野口新橋を渡って同西詰の信号を左折。日高川沿いに河口へ向けて2キロほど走り、天田橋北詰の信号を右折。国道42号に入り名屋町3丁目北の信号を左折。県道186号に入り橋を渡って、日高港の乗船場へ。