ヒラメが釣れ始めた日本海小樽沖に8日、出掛けた。晴れ、風は強く、波1・5メートル。途中から潮が早くなって何度も移動を余儀なくされる中、シーズン序盤としては上々の2ケタ釣りの人もいた。

午前6時、小樽港から凌駕(高橋満義船長、【電話】090・7058・4829)に3人が乗船し、30分ほどの塩谷沖へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。オオナゴを餌にして、水深15~30メートルを狙った。

早朝は、それほど潮はきつくなかった。程よい流れに船をまかせて水深30メートル前後を探ると、単発で釣れた。ただ、最初のアタリでリールを巻くと針から外れることが多かった。そのため、しっかりと食い込むのを待って引き上げた。

次第に西からの風が強くなり、ポイントを岸寄りの水深10~15メートルに切り替えた。こちらは一転、潮が急だった。何度も船を立て直しながら魚探に映る魚影を狙うと、深場にはいなかった良型が上がった。

全体的にアタリは弱く、夏や秋のヒラメのように強い引きはなかった。その上、仕掛けの模様や竿(さお)の振り方で釣果に差がついた。順調に数を重ねる参加者がいる一方、数が伸びない人は仕掛けを替えて成果を上げていた。

タナは底から2メートル前後だったが、船が流されてバケが浮くと、改めてタナを確認した。当日はベテランが中心だったため、多少の悪条件でもテクニックを駆使して結果を出すことができた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は、40~52センチが6~11匹と早上がりの割にはまずまず。高橋船長は「春ヒラメの時期は例年より早く、徐々に型、数とも上向いてくる」と語り、今後の大漁を期待させた。【リポーター・竹鼻雅己=65】