福井・高浜の内浦湾で船釣りクラスの良型マアジが釣れている! 先日、同所の「釣船釣宿由幸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の沖筏に上がり、サビキ仕掛けで狙うと朝から刺し身クラスが入れ掛かり。午後1時半までに23~34センチを43匹釣ったほか、17~20センチのカイワリを14匹、20~25センチのレンコダイも3匹ゲット。カンカンカンと竿先を引き込む締め込みに耐えながら深場から引き上げるスリリングなやりとりを堪能した。

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筏の上で大興奮。船で釣るようなプリプリに太ったでっかいマアジが次々に竿を絞り込んだ。平均30センチ、最大は34センチ! 文句なしの刺し身サイズに驚いた。

筏の水深は約25メートル、底は人工漁礁が設置されている。朝イチからオキアミをサビキ針に刺し、アミエビをカゴに詰めてまき餌を効かせること1時間。突然、グングングンと竿先が引き込まれて大慌て。

急いで竿に飛びつくとカンカンカンと竿を激しくたたく。そんな鋭い締め込みにドキドキしながら、引き上げると30センチ級のマアジがダブルで食っていた。しかも、2カ所もエダスが飛ばされ、このサイズが連で食ってくるのかとびっくり。

仕掛けのハリスを2号から3号に上げて海底付近に落とすとすぐにアタリがきて入れ掛かり。今度は一段と締め込みがきつく、慎重に引き上げたのは33センチのビッグマアジ。これはいいわと思わず笑みがこぼれた。同行の吉田正明さん(加古川市)はさらに太い34センチを手に「筏でこんなマアジが釣れるのか」と驚き顔。

その後も、30センチ級が次々に釣れて笑いが止まらない。水深が深いだけに、ダブルヒットや大アジが掛かると引き上げる途中でバラシもあるが、口切れしないようにひやひやで引き上げるスリル感がたまらない。

コツはていねいにオキアミを針に刺すことと、仕掛けが底に着く直前(2メートル上)で、リールのスプールをサミングし、ブレーキを掛けてやること。これによりハリスがふわっと開き、その瞬間に食ってくる。それでもアタリが出ないときは置き竿で待つと数秒後に竿先を引っ張り込む強烈なアタリがくる。よそ見は禁物だ。

手返しよくまき餌を効かせるとアタリが止まることはなく、時々、塩焼きがうまいカイワリや20~25センチのレンコダイにツバスまで釣れ、船釣り気分を満喫。午後1時までにマアジを43匹、カイワリを14匹にレンコダイを3匹釣り上げた。この日はケイムラサビキが特に食いがよかったのでお薦め。足場がよく、揺れの少ないイカダで船釣り気分を味わってみてはいかがですか。かなり面白いですよ。【近江康輔】

【今後の見通し】沖筏のマアジ釣りは9月末まで楽しめる。他にも、小アジののませ釣りでキジハタやヒラメが食う。浅場の筏では、ダンゴ釣りで良型のチヌが期待でき、サビキで小アジ、チョイ投げでキスやベラ、カサゴ釣りが楽しめる、

【問い合わせ】釣船釣宿由幸【電話】0770・76・1307。渡船料金3800円。出船は午前5時半、納竿は午後5時。イカダ釣りがセットのフグ料理宿泊プラン(1泊2食付き1万9000円)も用意されている。

【交通】舞鶴若狭自動車道の舞鶴東ICを出て京都府道28号を北上し、小倉の信号を右折。国道27号に入り、鹿原の信号を左折。同府道772号、福井県道21号を経由し、看板の案内に従い、釣船釣宿由幸へ。