演歌歌手の出光仁美(37)が14日、静岡・久料「魚磯丸(久保田清船長=77)」で、マダイ五目釣りに挑戦した。

今年8月、念願のキハダマグロ&カツオに初挑戦するも、いずれも姿を見ることはなくボウズに終わった出光。今回は「とにかく釣りたいです。本命3キロを釣りたい」と久保田船長に直訴した。

今回、3つのミッションを用意。<1>1キロ以上のマダイ1匹ゲット<2>サイズを問わずマダイ2匹ゲット<3>五目の名の通り5種類をゲット。以上のいずれかを達成出来ればミッションクリアとなる。ご褒美として20日発売のCD「出光仁美全曲全曲集」のPRができるが、ミッションクリアできなった場合は罰ゲームで挑戦した。

午前6時半のサオ出しと同時に左舷ミヨシの常連客のサオがしなった「マダイじゃないな~!」。実際上がったのはワラサだった。その後、左舷トモの常連客もワラサをゲット。

乗船者が続々とサオをしならせる中、出光だけがアタリさえない状態。そこで同船スタッフがテクニックを伝授。「コマセを振ってアタリがなかったら、そのまま待つのではなく、サオをゆっくり上げるか、ゆっくり下ろすかして、餌が動いてる状態にしてみましょう」。アドバイス通りサオ先を海面に沈めるほど落とすと、そこでアタリがきた。「ブルブルした!」で合わせると「掛かりました!」。だが、そこに笑顔はなく真剣そのもの。「バラしたくない!」。心の声が漏れる。上がってきたのはイナダだったが、「良かった~。これでボウズは逃れました」とやっと笑みがこぼれた。

その後、同じ誘い方でソウダガツオ、オオモンハタ、サバと四目を獲得。ミッション達成にリーチだが、「本命マダイで気持ち良く達成しましょう」と久保田船長からゲキが飛んだ。

そして、出光のサオが弧を描く。青物特有の走りはなく、真下に引っ張られる感覚から「本命かも!?」と色めき立つ。巻き上げるときも「なんか下に引いている」と興奮気味。だが、姿を見せたのは大きなウスバハギ。「本命かと思った。でも五目達成ですよね」とニッコリ。六目にはなんとシイラをゲットで終了。「マダイが釣れなかったのは心残りだけど、楽しかったです。最初私だけアタリがなくてどうしようかと思ったけど、船長さんと中乗りさんのおかげで、後半楽しかったです」とほほ笑んだ。

久保田船長は「今日も良い反応が出てたけど、なぜか魚が口を使わなかった。青物ばかりだった」と振り返った。例年であれば、数釣りの秋ダイ本番の時期だが、「今年は水温が高いせいかフグが多い。今日は浅場ばかりだったけど、深場にはフグがたくさんいるのが分かっているので行かなかった。もう少し水温が下がればフグはいなくなるので、まだまだこれからです。この調子だと11、12月がいいかもしれませんね」と話した。

この模様は後日、日刊スポーツ紙面およびYouTube「ニッカン釣りちゃん」にて公開。お楽しみ!