「カネもうけが好き」仏教マニア 笑い飯哲夫が3冊目小説に込めた本音

漫才コンビ「笑い飯」の哲夫(51)が新著「頭を木魚に」を発表しました。仏教に関心のない人でもワクワクしながら読める、父と息子の物語です。執筆途中に6万8000字を誤って消去するという予想外のトラブルを乗り越えて出版にこぎつけた1冊。著者は「売れてほしいです」と本音を隠しません。【取材・構成、撮影=三宅敏】

お笑い

★哲夫が語った主な内容

  • 6万8000字を消去した衝撃のハプニング
  • 仏教の教えが支えた執筆再開の道のり
  • 漫才・執筆・農業…3足のわらじの本音

◆笑い飯 哲夫(わらいめし てつお)1974(昭49)12月25日生まれ、奈良県桜井市出身。奈良高から関西学院大文学部哲学科へ。2000年7月、西田幸治と「笑い飯」を結成。03年上方漫才大賞新人賞、10年同奨励賞、14年、24年同大賞を受賞。10年にはM―1グランプリ優勝。奈良県桜井市広報大使、奈良国立博物館文化大使を歴任。「ブッダも笑う仏教のはなし」「ザ煩悩」「がんばらない教育」など著書多数。最新刊は「頭を木魚に」。趣味はスキー、花火鑑賞、写経。身長173センチ。ABCラジオ「笑い飯哲夫のしんぶん教室」に出演中。

新著「頭を木魚に」を発表した笑い飯哲夫

新著「頭を木魚に」を発表した笑い飯哲夫

電車内で6万8000字が消えた まさかのデータ消去

10冊目の著書にして、3冊目の小説「頭を木魚に」(主婦の友社)が発売された。執筆は、もはや哲夫の「もうひとつの顔」。ただ今回は執筆途中で、とんでもないハプニングに見舞われた。

哲夫 1冊の本は字数にして、およそ10万字なんです。電車など移動の際にパソコン(PC)に原稿を書いていました。移動中に何もしていないのは好きじゃないもので。その日は近鉄電車に揺られながらPCを使っていたんですが、間違ってこれまでに書きためた6万8000字を全部消去してしまいました。車内でつい、うとうとしていたんでしょうね。近鉄電車は寝心地がいいんですよ(笑い)。

消えたデータをなんとか復元できないか、あちこちの業者にあたったが、どうにもならなかった。

哲夫 それはショックでしたよ。仏教に深く関わる言葉に「諸行無常」がありますが、その意味は永遠に続くものなど、この世には存在しないということ。それまでに書きためた6万8000字も、また諸行無常だったんですね。

本文残り73% (2060文字/2841文字)

エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。