第2回ニッカン釣りちゃんカップが横浜市の金沢八景「太田屋」(太田一也船長)で行われた。アジが対象で、25人が参加。ゲストの「唯ちゃん」ことタレント太田唯、「おかまり」こと岡田万里奈とライトタックル(LT)のエサ釣り、ルアーの「バーチカルコンタクト(バチコン)」で楽しんだ。
LTでサオ頭となる37匹を釣った小笠原義範さん(48)が「唯ちゃん賞」、バチコンでトップ30匹の石原昌典さん(55)が「おかまり賞」を受賞。最大39センチを確保した児島靖男さん(55)が「ニッカン釣りちゃん賞」に輝いた。
小笠原さんが左舷ミヨシ(最前方)から5番目で細かい工夫をして数を伸ばした。まずは、いつも通りビシを丁寧に扱うことを心がけた。投入時、指示されたタナ(魚の遊泳層)が近くなったら、道糸を親指や人さし指などで押さえるサミングでゆっくり落とす。「エサの集まるところに上からドスンと落ちてくると、アジが警戒する」と考えているからだ。
しかも、大会当日は潮が流れなくなったと思ったら、底潮が速くて仕掛けがあおられて浮いてしまう。食わない。周囲が苦戦を強いられるなか、ビシを丁寧に扱うことで正確にタナを探り当てた。「何度か探って、底から2メートルで食ったとか、3メートルで食ったなどと周囲と情報を共有しました」。
コマセの出し方も考えていた。ビシの針金部分をニッパで切り、コマセが多めに出せるように工夫した。といっても、船べりから頭上までサオを大きくアオってドバッと出すわけでもない。手首のスナップを素早く利かせてパッパッと小刻みに出すわけでもない。「サオのしなりを利用して、コマセがフワフワッと出るようにしました」。潮が流れていると判断したら、サオを振らずに流れに任せてコマセが出るようにした。
★3月開催 シロギス3位
LTアジ歴は約6年。ほかにはカワハギ、イサキ、シロギスなど小型でも数が釣れてゲーム性が高い魚種が好きだという。釣りちゃんは今年3月、横浜・山下橋「広島屋」で行われたシロギス釣りで初めて出場して3位となった。
ひとケタの釣果の人もいた今回、太田船長は「数を稼げるのはタナにうまく針を入れた人、コマセを切らさず長いことアジの群れを集め続けられた人」と話していた。小笠原さんの優勝は、その言葉どおりだった。
■バチコン30匹 石原昌典さん
4年前に始まった時からの釣りちゃんの常連、石原さんがヒットルアーを探り当てた。レイン(reins)のアジアダーPro(長さ3インチ=約7・5センチ)、色はグロウ系のストレートワームだ。0・3グラムのジグヘッドで、ブラクリ釣りよろしくユラユラとワームを落とし込み、底から約2メートル付近を探った。
大会前のゴールデンウィーク最終日、下見を兼ねて太田屋で乗船した。着底させたら指示ダナまで上げ、ブラックバスを釣る時などにワームを底で小刻みに揺らす「シェーク」の要領で誘って止めて待つ。50匹釣った。「食わせの間を持たせたら食い込んだ。傾向と対策を予習しました」。
当日は2本のロッドを用意した。ライン0・6号のタイプは2本針。メバルやカサゴの胴突き2本針に近い感覚で、上下どちらの針でよく食うのかを観察した。「下の針でよく食ったので、もう1本(ライン0・8号)も合わせて使い分け、数を伸ばしました」。
順調だったと思ったら中盤、思わぬトラブルに見舞われた。根掛かりして仕掛けが切れた。もう1本のロッドは、リールのライントラブルに見舞われた。予習の時ほど釣果は伸びなかった。「トラブルの解消に30分ほど浪費しました。周囲が釣れていなかったのは幸いでした」。
もともとはフライフィッシングの川釣り派。ゲストのおかまりもフライを楽しむ。4年前、記念すべき第1回の釣りちゃんカップが太田屋で行われ「推し」のおかまりがゲスト参加すると聞き、初めて船に乗った。今回はその「推し」から賞をもらい、笑いが止まらなかった。
■最大39センチ 児島靖男さん
開始わずか15~20分ほどで、児島さんが39センチの最大アジをゲットした。グーンとサオ先が絞り込まれる。ブルブルッと穂先を揺らす中アジのアタリとは違う。軽くアワせるとサオのしなりを利用し、獲物が針がかりしている重みを手元で感じながら、慎重にリールを巻き上げて取り込んだ。
5月の連休初日、太田屋に乗船した。朝一番に同サイズのアジを釣り上げた。「その時のアタリや手応え、感触を覚えていましたので、慌てずやりとりできました」。釣果は13匹だったが、「大きいサイズが釣れて、十分楽しめました」。
■ようやく40センチ級も 各釣り宿はマイタモ推奨
東京湾のアジは、ようやく40センチ級が出始めた。日によって釣果にムラがあるが、中には50センチ近い大型も食っている。「食い気が出た時にしっかり食わせるのがコツ」(太田船長)。神奈川県側と対岸の千葉・内房でも大アジの季節が到来。「シンの潮がいいからか、今季は3月くらいから出始めた。梅雨明けくらいまで続きそう」(保田「村井丸」村井智博船長)。
大アジ対策で各釣り宿が推奨するのは「マイタモ」。昆虫採集用でいい。魚の頭から背びれあたりまで入るため、確実に取り込める。船内のタモは、ワラサやヒラメなどの大物用。アジの食いが立つとタモを手に船長や中乗りが飛び回るため、順番待ちになる。「マイタモなら確実に取り込めるし、手返しも早い。持ってきた方がいいでしょう」(太田船長)。





