病院を舞台にしたドラマがよく放送されています。でも、実際に病院で働いている医師からすると、おかしいと思うこともよくあります。そこで今回はドラマのシーンについて、医師にアンケートしました。
ありえないシーンの理由の一部を紹介します。
■屋上のシーン
・屋上は封鎖されていることが大半。転落事故や自殺予防のため(40代女性、産婦人科)
■患者を「クランケ」と呼ぶ
・クランケなどのドイツ語はほとんど使わなくなった。ドイツ語で頻繁に使うのは「カルテ」のみ(60代男性、消化器内科)
■美男美女ばかり
・現場では、みなさん、疲労困憊(こんぱい)しており、オシャレをする余裕はありません(40代男性、一般内科)
■外科医が脳手術をしている
・脳手術は専門性が極めて高く、一般外科医が行えるものではありません(50代男性、精神科)
■医師と看護師の会話
・実際の会話・やりとりはもっと事務的です(40代男性、消化器内科)
珍回答続出ですね。普通、自殺等の予防のために屋上は封鎖されていて入れないことが多く、ドラマのようなシーンはまずありません。医師と看護師の会話なんてそれこそありませんね。そもそも仕事中に話している時間なんて普通はありません。
昔は医学部の授業でもドイツ語の授業はありましたが、今ではもうやっている医学部も少ないのではないでしょうか。最近はドイツ語を使う機会などほとんどなく、英語ばかりです。論文も英語で書くことがほとんどですが、どんなに拙い英語でも、世の中に出さないよりはマシです。医師は頑張って英語で論文を書いて初めて評価されます。医学会でも、英語は世界共通言語です。
◆真鍋歩(まなべ・あゆむ)医師・医学博士。1984年(昭59)7月6日生まれ、東京都出身。日大医学部卒。専門は眼科。現在、日大病院眼科研究医員として臨床・研究に従事しながら、メドピアグループが提供するオンライン医療相談サービス「first call」運営に参画。自身も同サービスで健康相談に応じる。

