最近CMなどでも「トクホ」という言葉をよく目にします。皆さんは、健康のためにトクホ(特定保健用食品)飲料を飲んでいますか? 医師専用サイト「MedPeer」に参加する医師にアンケートを実施しました。
約3割の医師が「意識的に飲む」「時々飲む」と答えています。医師の声を紹介します。
◆意識的によく飲む
・どこまで効果があるか分からないが、飲料水として少しでも効果があれば良しとして飲んでいる(50代男性、整形外科医)
◆時々飲む
・大きな期待があるわけではないが、習慣化することで恩恵があるかもしれないので(50代男性、眼科医)
◆あまり飲まない
・普段の生活習慣のほうが大事だと考えるため(40代男性、産業医)
◆飲まない
・効果と副作用が能書き通りとは思えない(40代男性、泌尿器科医)
この結果を見ると、トクホの効果を実感している医師は少ないようですね。
そもそもトクホとは、体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含んでいて、「おなかの調子を整える」など、特定の保健の目的が期待できることを表示できる食品のことです(参考・東京都福祉保健局ホームページ)。
つまり科学的な根拠が示されている食品で、消費者庁の許可を受けたものになります。しかし効果を実感するまでには至りにくい、というのがあまり選ばれていない理由かもしれません。誰よりも体のことを知っているのが医師なので、全く効果がないわけではないにしろ、トクホくらいで体は変わらないことを分かっているのでしょう。普段の食事や運動習慣の方が大事だと思います。
◆真鍋歩(まなべ・あゆむ)医師・医学博士。1984年(昭59)7月6日生まれ、東京都出身。日大医学部卒。専門は眼科。現在、日大病院眼科研究医員として臨床・研究に従事しながら、メドピアグループが提供するオンライン医療相談サービス「first call」運営に参画。自身も同サービスで健康相談に応じる。

