ロボット手術(ロボット支援下手術)は「身体に優しい手術」として人気です。それは、心臓ロボット手術も同じ。受ける時に重要なことはいくつかあります。最終的に患者さん自身がどのような手術を受けるかは、セカンドオピニオン(主治医以外の専門の医師に意見を聞くこと)を取るなどして、納得して受けることが大事です。手術を受ける時は、同じ手術を行っている病院でセカンドオピニオンを取りましょう。

そのときに必ず聞くべきことが2つあります。<1>傷痕はどんな状態ですか?(何センチ切るのですか)<2>心臓ロボット手術はこれまでに何例行っていますか? です。

<1>は傷痕は1センチ程度の刺し傷が3つです。しかし、これを行っているのは、日本では私だけ。他は4つの刺し傷のほかに4~6センチ程度の小切開を加えて行っています。これではロボット手術ではなくても、小切開手術は6センチの切開だけで済み、身体に優しいことになります。心臓ロボット手術のメリットが分からなくなります。その時には具体的に「刺し傷だけで行うのですか? それとも小切開ですか?」と聞いてください。私の行っている心臓ロボット手術の最大のメリットは、刺し傷3つでできる点です。

<2>は、きちっと答えてくれる医師であることが重要ポイントです。「私は10例しか行っていません。いいですか?」「心臓ロボット手術は今度が初めてです」などと正直に話してくれるといいのですが。ただ、手術症例が少なすぎるので、「違う病院で心臓ロボット手術を受けます」と言うべきでしょう。

心臓ロボット手術は200例をこなして1人前の外科医と言えると思います。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)