歯科医院に通う3歳から12歳までの3399人を対象に調べた新潟大学の大規模調査で、約3割の子どもがお口ぽかん(口唇閉鎖不全)だったという結果から、これは現代の新たな疾病だと指摘されています。

この研究によると、お口ぽかんと関連する症状として<1>唇にしまりがない<2>口を開けて寝る<3>口がよく渇く<4>上唇と下唇の間から歯が見える<5>1分以上閉口できる<6>クチャクチャ音を立てて食べる<7>睡眠中の鼻づまり<8>口を閉じて食べられる<9>出っ歯である<10>日中の鼻づまり<11>昼間の口臭<12>朝の口臭、の12項目がありました。

歯並びやアレルギー性鼻炎など、子どもの成長過程において看過できない問題とも直結するため、気になる症状があれば歯科医院を受診してください。特に歯並びに関しては、年齢が上がると改善がどんどん難しくなります。好ましくない習慣によって顎の正常な発育が妨げられてしまうのは非常にもったいないと、臨床の現場で強く感じるポイントのひとつでもあります。3歳児健診などで特徴を指摘される機会があれば、早め早めの対策を講じてください。

お口ぽかんがある子どもの特徴は、厚みがある唇や、前歯の着色、歯肉炎、虫歯の有無などで見分けることができます。乾燥してくるこれからの時期は、口唇のひび割れもチェックしておきましょう。歯科医院では症状に合わせたトレーニングや専用器具を使用し、習慣の是正を行います。まだまだ具体的な治療法が確立されていない分野でもありますが、こうした指導で改善が見られることがほとんどです。普段から口をしっかり閉じること、鼻呼吸を意識して生活すること、前歯をしっかり使う食事をすること、の3点は大切です。これは大人にも当てはまります。