骨粗しょう症検診の受診率は5・5%(骨粗鬆症財団=22年)と芳しくない。脊椎脊髄外科、骨粗しょう症等が専門で秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座の宮腰尚久教授はこう話す。
「健康日本21(第3次)ではその目標を15%としましたから、まずは検診率の『底上げ』が求められるところでしょう。検診事業の整備には自治体財政の問題があることも事実ですが、骨粗しょう症検診を普及させるには、各種のがん検診とセットで効率よく測れるようにするといった仕組みの議論も必要かもしれません」。
骨粗しょう症は骨折という危険をはらんで車いす生活、やがては寝たきりにといった「要介護」の引き金と認識しよう。
「骨粗しょう症になればカルシウムだけをいくら摂っても治癒することはほぼ不可能です。しっかり診断をして、薬物療法による治療が必要です。つまり早く見つけて早く薬を使わないと良くならないのです」(宮腰教授)
大切なことは成長期にできるだけカルシウム、タンパク質を摂って、骨や筋肉を蓄えておくことだ。
「“骨を貯金”という意識がとても重要です。若いころに骨を蓄えておけば、年齢を重ねて骨が減ってきても、骨折するまでの時間が稼げます。女性は閉経後に急激に骨が減りやすいので、早めに見つけて早めに治療してほしいですね」(宮腰教授)。
転倒予防にも注意し、そのための筋力トレーニングも大切なのだ。

