一般的に体験する病気の痛みとして、最も激痛と言われている1つが「痛風発作」。その「痛風」を引き起こす予備軍が、生活習慣病の1つ「高尿酸血症」です。痛風の原因となる高尿酸血症の診断は“血清尿酸値”が決め手となります。だからこそ、尿酸値を正しく知る、ということが重要なのです。

尿酸値は血液中の血清1dlの中に尿酸が何mg含まれているかをみることです。日本人の尿酸値の平均は、男性は5.8 mg/dl、女性は4.6 mg/dlで、男性の方が女性より高いのです。このように尿酸値の平均値では男女間に差がみられますが、日本痛風・尿酸核酸学会では性別や年齢を問わず、尿酸値が7.0 mg/dlを超えるものを「高尿酸血症」と定義しています。

この7.0 mg/dlは、男女ともに血液中に尿酸が溶け込める限界の濃度。これを超えると血液中に溶け込めない尿酸が過剰となって尿酸塩結晶となり、関節にたまって痛風発作が起こりやすくなるのです。

関節の中にたまった尿酸塩結晶が何らかの刺激に伴って剥がれてしまうと、白血球がこれを異物としてとらえて攻撃し、激痛の痛風発作が起こります。高尿酸血症が長く続いていないと痛風発作は起こりません。だから、健康診断で数年前から尿酸値が7.0 mg/dlを超えているという人は、気を付ける必要があります。高尿酸血症が数年続いていると痛風発作のリスクが高くなる、ということです。

尿酸値7.0 mg/dlを頭にインプットして生活し、それを超えるようなことがあれば、生活習慣の改善に踏み出しましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)