「痛風」「高尿酸血症」の治療には“食生活の見直しが重要”です。食事療法としては、前回「食べ過ぎない」ことを取りあげました。今回は「果糖の取りすぎに注意する」など、食のいろいろを知ってもらいたいと思います。
果糖は果物などに含まれる糖分の一種。摂取するとプリン体の分解が進んで尿酸が増えやすいことがわかっています。果糖は炭酸飲料、果物のジュース、スポーツドリンクなどに含まれていて、摂取し過ぎると尿酸値が上昇しやすくなるので、飲み過ぎには十分に注意しましょう。
では、生の果物もあまり食べない方が良いのか。生の果物には果糖以外にもナトリウム、カリウム、マグネシウムといったミネラルや、ビタミン、食物繊維などが多く含まれています。ビタミンCは尿酸を上がりにくくし、食物繊維も同様の作用があります。生の果物は果糖だけを取るのではないので、食べ過ぎなければ問題はありません。
次に、朝食などによく出てくる乳製品はどうでしょう。乳製品では、特に低脂肪の乳製品が尿酸値を低下させる作用のあることがわかっています。牛乳は良質なタンパク質も含んでいるので、1日コップ1杯程度を飲むのは良いことです。ただし、乳脂肪分も多いので、肥満の人やコレステロール値の高い人などは、低脂肪や無脂肪の牛乳を選択するのが良いでしょう。ただ、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人もいます。そういう人は、ヨーグルトや乳糖を減らした牛乳などが大丈夫なことが多いです。
そのほか、痛風、高尿酸血症の人は「尿路結石」のリスクと考えられる酸性尿を呈する人が多いとわかっています。乳製品、野菜、海藻類などの摂取は尿をアルカリ化して尿酸の排せつ促進効果が期待されるので、積極的に十分取ることが勧められています。やはり、身体に良いのは“バランスの良い食事”につきます。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

