健康長寿を達成するには、血管の老化を防ぐことが大切です。
死ぬときに後悔しないためには、自ら健康づくりをしていることが大切。今回は、長野県の健康づくり運動で広めてきた「7悪3善1コウモリ」について紹介しましょう。
【長野県は不健康県だった】
健康長寿県として知られる長野県ですが、初めからそうだったわけではありません。平均寿命の測定が始まった1965年、長野県は男性が9位、女性が26位でした。この頃、脳卒中死亡率も日本一高かったのです。医療費も高く、不健康な県でした。
平均寿命で男性が1位、女性が4位になったのは1990年。男女ともに全国一になったのは2010年になります。
ぼくが医師になって長野県に赴任したのは約50年前の1974年。夜になると脳卒中で倒れた患者さんが、頻繁に救急搬送されてきたのをよく覚えています。ぼくは公民館に出かけていき、年間80回の健康づくり運動をはじめました。
そのときぼくが呪文のように唱えていたのが「7悪3善1コウモリ」。脳卒中は脳の血管が切れたり詰まったりする病気で、血管の老化が大きくかかわっています。血管の老化を進める「7悪」とは<1>高血圧<2>肥満<3>ストレス<4>コレステロール<5>タバコ<6>糖尿病<7>痛風。
反対に、血管を若返らせる「3善」は、<1>運動<2>仕事・ボランティア<3>野菜350g。そして「1コウモリ」は、お酒。お酒は飲みすぎると動脈硬化を進めますが、1日1合程度なら血管を拡張して血行をよくし、食欲増進させます。良くも悪くもなるという意味です。

