前回に続き「座っている時間(座位行動)」についてさらに詳しく。「神楽坂やまもと内科クリニック」(東京都新宿区)の山本剛史院長はこう話す。

「座っている時間を減らすことは、忙しくて時間のない人にとっては、もっとも簡単で効果的な方法だと思います」

座位行動=テレビを見る、パソコンで作業する、車を運転するといった、起きている時間のうちの姿勢をいう。長時間に及んだ場合、2型糖尿病や心血管疾患、肥満、サルコペニア、身体機能の低下、フレイルなどのリスクを高める。1日10時間以上座る人は、同じく7・5時間の人に比べて全死亡リスクが48%高い。あるいは座っている時間を短くして軽い身体活動をすると認知機能が一時的に改善されるなどの報告も。

「若い人でも肥満や認知機能の低下、うつや不安などの気分障害と関連する可能性も考えられていますから、仕事の合間にでも何かの理由をつけて立ち上がったりするタイミングをつくるといいですね。筋肉は元気なうちに鍛えたほうがいいのです」

コーヒーを飲みに立つ、コピーを取るなど立って動く作業をみつけよう。

「時間がないときは30分に1回の割合で立ち上がったり、ストレッチ、スタンディングデスクを利用するなどの工夫を。とにかく座りっぱなしはやめておきましょう。なんでもよいので立ち上がる手間を加えることが大事です」とのアドバイスだ。