「女の変さ値」(潮出版社)という本を書いた。ガラスの天井がある女たちの方が、とんがっているということに気がついた。10人のとんがった女たちと対談をした。若者や男たち、シニアの人たちにとっても、自分の人生を変えるヒントになるのではと思う。
黒柳徹子さん
「徹子の部屋」(テレビ朝日)に4回ほど出演させてもらった。彼女は若いころ、個性を出すなと抑えられていた。戸惑ったという。時代が変わり、個性を出すことを許されるようになると、彼女はトントン拍子で売れっ子になっていく。売れっ子すぎて疲れ切ってしまった。
「変さ値」の高い彼女は、人気絶頂の40歳のとき、仕事を全部やめてニューヨークへ。こういうのが大事なんだろうな。壁にぶつかった時、スパッと現場から離れることは、いい選択のように思う。
中満泉さん
国連に入り、スタッフとして危機の現場に立つようになった。平和維持活動の政策部長に起用されたあと、シリアやイラク、クルド問題などの前線に立つアジア中東部長を務め、その後、国連開発計画の危機対応局長を経験しながら、ひとつひとつ成果をあげ、ついに国連事務次長に上り詰めた(現職)。事務総長の次、国連のナンバー2だ。日本人女性がそれを務めている。すごいことだ。トランプ大統領が出現してから国連の弱体化が進んでいるように思う。現在の事務総長はポルトガルのグテーレス氏。中満さんが後継になれば国連は再び元気になるのでは。
ガラスの天井を破るのは、肩書きでも地位でも名声でもない。十人十色の女性たちは、自らの「変さ値」を武器に、天井の向こう側へと自分の人生を押し上げていった。

