「女の変さ値」(潮出版社)では、自分らしく生きる「変さ値」の高い10人の女性たちを取り上げて書いた。

難病があっても負けない

織田友理子さん。遠位型ミオパチーと多発性硬化症という2つの進行性難病を抱えながら、外国に留学し、車椅子で子育てを行ってきた。今も国連などで、障害があっても自由に生きられる世界になることを訴え続けている。

誤認逮捕から次官へ

村木厚子さんは、とんでもない検事に誤認逮捕された。無罪を訴え続けて半年間も拘置所に入れられたが、負けなかった。不条理な状況の中で、次々に本を読んだ。追い込まれても、愚痴を言ったり、悪口を言ったり、平常心を失ったりしなかった。無罪が認められ、彼女は厚労省事務方のトップである次官になった。

強い人にもガラスの天井が

上野千鶴子さんは、短大の教員ポストを得るまでに、様々な公募に23回もエントリーした。女性研究者を取り巻く分厚いガラスの天井があったようだ。

上野さんと長年パートナー関係にあった歴史家の色川大吉さんは、色川さんが亡くなる直前に籍を入れた。たった15時間の結婚生活。日本では選択的夫婦別姓が認められていないため、上野さんはおひとり様を貫いてきたが、死後の手続きを円滑にするため結婚した。ぼくの友人でもある色川さんは優しい男だった。婚姻届には「上野大吉」と書いた。上野さんは三年半、在宅で色川さんの介護を献身的に続けた。怖いもの知らずで、正論を言い続ける上野千鶴子さん、大好き。

阿川佐和子さん、加藤登紀子さんら、変さ値の高い女性10人が登場する。