村岡桃佳(21=早大)が銀メダルを獲得し、出場全5種目で表彰台に上がる快挙を達成した。

 冬季パラリンピックで1大会5個のメダル獲得は日本選手最多記録。

 「(メダルのなかった)4年前には考えられなかった。技術が向上したこともあるが、用具の関係者をはじめ多くの人たちにかかわらせていただき、競技にかける思いなど、人間としても成長できた」と村岡は振り返った。

 最終種目の回転は1本目で2位につけ、2本目は中盤に転倒しかけて止まったが、踏みとどまって再び滑走して2位をキープした。アルペンスキー種目最初の滑降と最後の回転で銀メダルを手にして、今大会のメダルは金1、銀2、銅2となった。「私のメダルに始まり、私で終わると言ったので2本目は何とかゴールをしようと思った。有言実行できて安心している」と笑顔を見せた。

 今大会の全競技を終了し、日本勢のメダル総数は10個。目標だった前回ソチ大会の6個以上を大幅に上回り、海外大会最多の11個を記録した2010年バンクーバー大会以来の2ケタとなった。