リオデジャネイロ・パラリンピックで2連覇を狙うゴールボール女子の日本代表が3日、試合会場で初練習し、パワフルな外国勢が多用する高く弾むボールへの防御を徹底して確認した。日本が武器とする堅守を支える39歳の浦田理恵主将(アソウ・ヒューマニーセンター)は「すごくいい会場で気持ちも高まってきた」と笑顔で話した。

 ゴールボールは目隠しをした1チーム3人の視覚障害者が互いに鈴の入ったボールを投げ合い、音を頼りに攻撃と防御を繰り返す競技。練習では市川喬一監督が「勝負の鍵はいかにバウンドする球を防げるか。各国のエースを意識した」と力強く弾む球を投げ続け、体を投げ出す守備の連係をチェックした。

 攻撃のエースと期待される32歳の安達阿記子(リーフラス)は、4年前の決勝で唯一の得点を決め、リオ大会の出場権を懸けた昨年のアジア・パシフィック選手権決勝でも決勝点を挙げた。「勝負どころでどんな球種を選択するかが大事になる。目標は世界一。新たにチャレンジする気持ちで戦いたい」と前回大会の経験者らしく、落ち着いた口ぶりに自信を漂わせた。