7日に開会式が行われたリオデジャネイロ・パラリンピック。ハイライトの聖火リレーは大粒の雨が降る中だった。

 「パラリンピックのサメ」の異名を取るクロドアルド・シルバ選手(37=ブラジル)が最終走者を務めた。聖火を車いすに固定して階段から変化したスロープを上がり、聖火台に火をともした。

 シルバ選手は出生時の酸素不足が原因で脳性まひとなり、両脚が思うように動かない。リハビリとして水泳を始め、2004年アテネ大会では6冠に輝いた。ブラジルの障害者スポーツを代表する存在だ。

 今大会限りでの引退を表明している。前回はメダルなしで、その後は故障に苦しんだ。それでも「挑戦しないという恥をかくくらいなら、敗北の味を知る方がいい」と5大会連続の出場にこぎ着け、大役も全うした。

 その2人前の走者は1984年大会に出場したマルシア・マルサルさんだった。つえを突きながらゆっくりと次走者のもとへと向かう途中で転倒し、トーチを落とした。スタッフに抱き起こされ、再び歩みを進めると大声援が送られる。共生社会を象徴するような印象も残し、無事に役目を果たした。