ショートプログラム(SP)でトップに立った羽生結弦(23=ANA)がフリーでも206・17点で計317・85点で、ソチ大会に続き連覇を飾った。 羽生の一問一答は次の通り。

 -心境は

 羽生 やりきれたなと思うくらいの演技ができたことがまず良かった。

 -演技直後にほえた

 羽生 本当に(昨年11月に痛めた)右足が頑張ってくれた。今まで以上の強い応援があった。サポートがあり、恵まれていたと思う。

 -最後の3回転ルッツの着氷でこらえた

 羽生 右足に感謝しかない。

 -終わった瞬間は

 羽生 勝ったと思った。(4年前の)ソチ五輪の時は勝てるかなと不安でしかなかった。今回は何より自分に勝てたと思う。

 -涙も浮かべた

 羽生 本当に大変だったから。家族やチーム、育ててくれたコーチや担任の先生、支えてくれた方を含め、いろんな思いがこみ上げてきた。

 -自分のキャリアで今、どの位置にいるか

 羽生 小さい頃から描いていた夢、人生設計の中で、やっと中間点ぐらいに来ている。スケートを始め、五輪で金メダルを取ると思っていた頃の自分に『取れたよ、練習あるけど頑張れよ』と言いたい。

 -ソチ五輪の金との違い

 羽生 あの時は無我夢中で頑張っていた。ただ、ミスがあったことは確か。何とかそのミスを払拭(ふっしょく)する演技ができたことはうれしかった。

 -フィギュアのレベルを引き上げた

 羽生 僕が引き上げたとは思っていない。本当に僕は時代に恵まれたスケーターだと思っている。