韓国といえばキムチということで、ソウルに唯一の「キムチ博物館」に立ち寄った。韓国の大手食品会社「プルモア」が運営。入り口にキムチの作り方を体験できるデジタルサイネージ(電子看板)があった。同様のシステムが平昌五輪会場にある韓国紹介の展示館にも置いてある。

 キムチの始まりは紀元前10世紀頃といい、当初は保存のため野菜を塩で漬けるものだった。「キムチ」の語源は「チムチェ」という言葉で「野菜を塩水に沈ませる」という意味。意外にも、唐辛子を入れるようになったのは1600年代以降という。

 韓国には200種類以上のキムチがあるといわれている。輸出先トップは約60%の日本。2位米国の約8%を大きく上回っている。「和食、日本伝統の食文化」が13年、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのと同時に「キムチ作りと分かち合いの文化」も選ばれた。日韓の食文化は互いに刺激、影響し合っていた。