古性優作の優勝で幕を閉じた小松島G3。地元徳島勢は、昨年は5人、今年は3人が決勝に進んだが、2年連続で優勝者を出すことができなかった。

郡司浩平を差し切って優勝した古性優作
郡司浩平を差し切って優勝した古性優作

そんな中で、古性がV後の会見で放った「提言」が印象的だった。

「記念は、その地区の自力選手が盛り上げていくべき。徳島には生きのいい選手がいっぱいいる。2年連続で自分に小倉(竜二)さんを付けてもらっている現状はもったいない。地元記念でトップ選手を付ける緊張感を味わってほしい」

徳島支部は粒ぞろいだ。川口雄太の言葉を借りれば「約半数がS級で、その半数が1班」と地区のレベルは指折り。若手とベテランのバランスも取れている。にもかかわらず、ここ3年は重鎮の小倉を引っ張る役目を別地区が担っている現状を古性は憂いた。

それでも、徳島の若手も少しずつレベルアップしている。エース犬伏湧也は、大舞台で消極的になるという課題を克服しつつある。室井蓮太朗も今回、あと1歩でG3初決勝というところまで迫った。目標としていた準決進出はクリアしたし、今後が楽しみだ。さらには、3日目に落車しながらも最終日に意地の1着を取った久米康平、スタンドから結末を見届けた小川真太郎といった、中堅勢にも火が付いただろう。

2年続けて味わった悔しさをバネに各自が成長し、来年こそは最終日に笑顔で胴上げする姿を見たい。この1年で、誰よりも小松島の取材を担当した記者として、心からそう願う。