【栗田文人・車券放浪記】

平原康多(36=埼玉)が激戦に断を下す。前検日、きれいに刈り込んだ頭でさっそうと検車場に姿を現すと、イメージカラーの青いウエアに身を包み、笑顔で口を開いた。

「やることはやってきました。結果を残したい」

ここに向けて長野・美鈴湖で、同県3人と2泊3日の合宿を張った。「かなりハードにやってきました。そこで良かったので今回はこれで」と、うれしそうに新車を披露する。フレームもセッティングもバージョンアップ。直前に共同通信社杯を制したが、さらなる進化を求めてここにやってきた。

南が勝負度外視で駆けてしまえば、三谷-成田で決まりだろう。ただ「(ローズC出場権の)5着に残るには先行の方がいいと思う」と言う口ぶりからも、後ろを引っ張るだけのレースで終わるつもりはない。そんな中、左鎖骨骨折明けの河端が「足は95%は戻ったが、レース勘はゼロ。巻き返すのか、足をためるのか、レースになってみないと自分でも分からない」と言う。河端の想定外の動きに、マイペースで駆けたい南の思惑は崩れるはずだ。

となれば、位置取り確かな平原が、気心知れた武田-諸橋を連れて、最終的に好位を確保していることは想像に難くない。「成田さんが近畿後位? それもあると思っていました。練習の成果を出すだけです」と迷いはみじんもない。あとはタイミングを計ってまくるだけだ。3連単で(2)=(7)から3着(5)(1)(3)(9)、(2)=(5)から3着(7)(1)(3)(9)。