地元から志智俊夫だけが決勝に乗った。
準決12Rは犬伏湧也の先行1車のような番組構成で、どのラインも4番手を狙っていた。坂井洋が前に出て、踏みながら犬伏の番手を狙う。俊夫は離れながらも坂井番手の福田滉に競り勝ち3着。「力を出し尽くして、もうしぼみました」と答える俊夫の顔は確実に10歳は老けていた。
俊夫をはじめ、準決の岐阜勢はよく頑張った。
決勝は犬伏と嘉永泰斗との対決があって、纐纈洸翔や菅田壱道はレースの間隙(かんげき)を突くメンバー構成だ。中部の先頭、纐纈はどう走るだろうか。
彼は戦法に迷い、何が自分の持ち味なのかを見失っている。「スピード競輪に競りは時代遅れ」とよく言われるが、はやらないからこそ、そこに取り組む姿勢が異彩を放つ。
自分が先行に向いていないと分かっていて、その分、ヨコの動きに活路を見いだそうとしている。しかし、私の目には自己プロデュースができれば、もっと注目を浴びるように映る。
例えば富山G3の2予は、犬伏の先行1車のような番組だった。その番手を狙うことは分かっていたが、車番が悪い纐纈は追い上げたものの突っ張られて終わった。
しかし、それは周りが予測していることで驚きはない。同じ外並走をするにしても、コメントで「番手」と言えば、周りの注目も変わる。同じことをやっているのに注目を浴びないのは遠回りだ。あとは纐纈が考えて決めたらいい。
昨年のヤングGPを優勝した運の持ち主なら、勝負に徹すれば道は開ける。(日刊スポーツ評論家)























