チャレンジ予選1Rの比佐宝太(ひさ・ほうた、21=福島)は、突っ張り先行で約2周逃げて押し切った。121期の新人は7月から本格デビューしたが、比佐の函館でのデビュー戦は悲惨だった。前受けから押さえられた時に接触し、最終ホームで落車したのだ。
「絶望的でしたね。自分が競輪の世界でやっていけるか、自信がなくなりました」。そんな時に師匠の山崎芳仁から電話があった。「あんなレースは一生するな。後ろを見るなら踏んでから見ろ。今は弱くてもいいから、どんどん駆けるようにしろ」というのが師の教えだ。
落車後の開催はむち打ちで欠場し、迎えた7月末の地元いわき平では予選で初勝利を挙げ、勢いのまま初優勝も飾った。「初戦で落車して、むち打ちで欠場。同期がどんどん優勝していたから、正直焦っていました。だから地元で結果を残せたのは良かった」。
大きな夢がある。「師匠に憧れてこの世界に入ったから、いつかは師匠を超えたいと思っています」。山崎芳仁はG1で9勝。それを超えるとなると、歴史に残る大選手になるしかない。でも、不可能ではない。比佐の競輪人生はスタートしたばかりなのだから。





















