天皇杯4回戦が18日、ヤマハスタジアムで行われ、J1清水エスパルスとジュビロ磐田が対戦(午後7時)する。今季の「静岡ダービー」は清水が3戦全勝。篠田善之監督(48)は17日、5年ぶりの8強入りを目指し、現状のベストメンバーで臨む構えを示した。

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篠田監督の表情からは、ベスト8進出に懸ける本気度がにじみ出ていた。17日は静岡市内で非公開練習を指導。全てメニューを終えると「いい試合をして勝ちたい」と語気を強めた。

今季の静岡ダービーは3戦全勝。対する磐田はリーグ戦最下位と低迷しているが、油断はしていない。指揮官は「決定機も作っているし、悪い状態ではない」と分析。勝利を目指し、現状のベストメンバーで臨むことを示唆した。

GKは今夏加入した大久保択生(29)に代え、西部洋平(38)が先発濃厚。1トップにはFWドゥトラ(31)が入る可能性が高まった。2選手以外は、13日のリーグ名古屋戦で出場したメンバーが軸になりそうだ。前節から中3日の磐田に対し、清水は1日多い中4日。選手のコンディションも「いい状態」と自信を持って送り出す。

勝てば、14年以来5年ぶりの8強入りとなる。終盤戦を迎えるリーグ戦にもつながる重要な一戦だが、目の前の試合に全力を尽くす姿勢は変わらない。「先の事は考えず、明日勝つことに集中したい。より引き締めてやるだけ」と篠田監督。手を抜かず、真っ向勝負を挑む。【神谷亮磨】