横浜F・マリノスFW谷村海那(28)が、日本代表に再び招集されるため、自己改革に乗り出す考えを口にした。
ルヴァンカップ3回戦の清水エスパルス戦を翌日に控えた13日、横須賀市内のクラブハウスで取材対応。9月末から今月上旬にかけて4試合行った日本代表に初招集。2試合に出場したが、自身が思い描いていたような活躍は見せられなかった。
「自分の成長を考えたら本当にもう1回戻らなきゃいけない場所だと思います」と意欲をあらわにする。そのために求められるのは得点しかない。
「点を取り続けるしかないって(日本代表監督の)森保さんとも話はしたので、そういうものをイメージしてやっていきたい」
Jリーグの公式戦でこれまで以上にバンバンと得点を重ねていく決意を持つ。しかし実際には日本代表から戻り、7日の天皇杯3回戦・京産大戦(2-1勝ち)と10日のJ1リーグ・セレッソ大阪戦(0-0)の2試合に出場したが、得点は奪えなかった。
代表活動明けの京産大戦は後半だけの出場で、C大阪戦は先発出場したが、後半37分までプレーしてシュートもわずか1本に終わった。ただ谷村の出来を語る以前に、ラストパスが出てこなかったのだからシュートの打ちようもなかった。
「もうクロスを上げようとしていなかった。自分は前からクロスを上げたら(点を)取るって言っているので、そこは信じて上げてほしいというのが1つ。それと完璧に相手を抜かなくてもパスで(相手マークを)剥がせたり、パスからすぐクロスを上げるっていう場面もあると思う。そういうところは自分はあんまり意見とか言わないので、そういうところで自分で求めていかなきゃいけない」
優しく謙虚な性格。それがストライカーとしては足かせともなっている。だからこそ“言わない”でなく、“物言う”ことを自らに課した。
五分の体勢であっても一瞬の動きで相手より半歩前へ出られるという強みを持つ谷村。少しアバウトなボールでも出してほしいというのが率直な思いだ。だから遠慮はしない。
「1点取れれば、結構勢いで(ゴールは)入っていくものなので、本当にその1点が大事かなって思います」
日本史上最高のストライカーと呼ばれた釜本邦茂は、現役時代に「ゴールが大きく見えた」と言った。同様に感性に生きる男、谷村も量産態勢に入ると「ゴールが大きく見える」と言ってはばからない。
11月にブラジル、パラグアイと対戦するシンガポール遠征メンバーに選ばれるためにも、ここからの公式戦は1試合も無駄にできない。
「点を取って自分にも勢いづけたい」。そのカギとなるのは「俺にもっとボールを寄こせ」という自己主張ができるかどうか。
ゴール量産、チームの勝利、そしてその先の日本代表入りへ自らの課題ときっちり向き合っていく。



