2月のミラノ・コルティナ五輪代表の三浦佳生(かお、21=明治大)が、合計271・91点で初優勝した。
3日のショートプログラム(SP)に続いて、フリーもトップの187・54点。冒頭から4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループを決めると、後半にも単発の4回転トーループを決めた。
2種3本の4回転を成功させ「4回転の3つ目が決まった時、自分でもびっくりしちゃった」と笑顔。新フリー「ジキルとハイド」を疾走感のある滑りで通した。演技構成点(PCS)でも84・35点をマークし、2位の中田璃士に7・46点差と圧倒。昨季後半からミスが目立つ試合も多かったが、不安を払拭するような会心の演技を通した。
「試合本番でしっかり出せて、今後につながります。これから大きな試合に入っていく上で、安心できる。ホッとして入ることができるので、変な気負いもなく、シーズンを送ることができると思います」
8月下旬には、世界王者のイリア・マリニン(米国)のチームで約2週間の武者修行。マリニンからもジャンプやスピンについて理論的なアドバイスを授けられた。「プログラムも今日はいつもより余裕があった。いつもは最後の辺りは根性で滑っているんですけど、そういうのもなく、良い滑りができた。イリアは安心してくれると思う」と手応えを口にした。
今月から世界のトップが集うグランプリ(GP)シリーズが開幕。三浦は第1戦フランス大会(10月23~25日)、第3戦中国杯(11月6~8日)に臨む。2試合の合計ポイントでシリーズ上位6人に入れば、3季ぶりにGPファイナル(12月10~13日)への進出が決まる争い。「自分自身が楽しむことだけを意識していけば良いかなと思う。この感覚を忘れずに、3週間後のフランスに合わせていきたい」と穏やかに見据えた。
シニア転向1年目の中田は、合計260・83点で2位だった。SPに続いてフリーも2位の176・49点。2種3本の4回転を完璧に決め、GPデビュー戦となる第2戦スケートカナダ(10月30~11月1日)へ弾みをつけた。
3位以降は三宅星南(日本建物管財)が合計209・66点、戸田晴登(東洋大)が202・24点、田中蓮音(明治大)が190・37点、森本涼雅(オリエンタルバイオ/同志社大)が190・17点で続いた。【藤塚大輔】


