第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、松山英樹(23=LEXUS)が「何となく」V圏内に浮上した。5バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダー、136で首位と4打差7位で決勝ラウンドに進出した。開幕前から悩まされた風邪による体調不良が回復。割り切ったプレーも功を奏し、自慢のショットでグリーンを的確に捉えた。ジェーソン・コクラク(米国)が同10アンダーで単独トップ。岩田寛は同6オーバーの127位で予選落ちとなった。

 松山のレベルの高さを裏付けるコメントだった。

 「ピンにつけたいと思っても、そんなに簡単なコースじゃない。あんまり高望みしていないから、何となくグリーンに乗っていればいいかなくらいの感じでやっていたのが良かったと思う。逆に、普通に打って、ある程度5、6メートルについて、パーを取って、とゆっくりゴルフができている」

 口で言うほど簡単なことではないが、松山ならできる。数字が証明している。この日パーオンできなかったのは3ホールだけ。2日間のパーオン率77・78%は全体で2位につけた。1番、11番とロングホールは2オン2パットで着実にバーディー。最終18番パー4も残り168ヤードを8番アイアンでピン下3・5メートルに突き刺し、バーディーでギャラリーから喝采を浴びた。

 風邪が癒え、万全とはいかないまでも「体調はだいぶ良くなって、体が軽かった」。さらに、開幕前に激しい雨が降ったことも影響しているのか「(グリーンが)例年になく軟らかい」という。これまで飛距離を求めて激しいトレーニングに励み、ショットのスピン量を増やす方法をずっと考えてきた。米国の硬いグリーンでボールをしっかり止めて勝負するために、今も体をいじめ、頭を悩ませている。それが軟らかいコンディションとなれば、そうそうグリーンを外さないだけのショット精度はすでに備わっている。

 プレーオフ進出に1打及ばず4位となった昨年大会は、首位と6打差の26位で予選を通過している。自ら「好き」と認めるコースだけに、いずれも日本男子初となる出場2試合連続優勝、シーズン複数優勝への期待は膨らむ。それでも「そんな簡単にできるとは思っていないですし、何も意識していないです」と冷静に締めた。浮つく気配は一切ない。