谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)が7バーディー、2ボギーでこの日ベストタイとなる65で回り、通算4アンダー、206で首位と5打差の3位に浮上した。

 ツアー屈指のパットの名手が第2日は強風で苦しんでいた。「3パットを3回もして、気が狂いそうだった」。この日は1番で幸先よく2・5メートルのバーディーパットを沈めると、その後も好調なアイアンショットと持ち味のショートゲームがかみ合った。特に前半は5バーディー、ノーボギーと完璧だった。

 悔やんだのは後半14番。「(風が)フォローだと思ったらアゲンスト」と、第2打をグリーン手前のバンカーに入れてボギーをたたいた。2位となった昨年も14、15番の連続ボギーで優勝を逃しており「去年もですけど、あそこは分からない」と首をひねる。

 それでも、ここ2戦連続の予選落ちから一転、上位争いに絡んできた。「くよくよしていられない。今年は(1勝の昨季より)さらに上へ行きたい気持ちもあるし、早い段階で自分を取り戻したい。明日は前半でいかないと追いつけない。今日のようにいけたら」と力を込めた。