地元沖縄出身でプロ9年目の大城さつき(27=フリー)が強風下で69をマークした。

 「風が強くてもアドレスのしづらさを感じない。スイングしても、体がブレない。トレーニングの成果が出ていると思います」

 アマチュア時代から無縁だったトレーニングを2年前から始めた。「パワーが落ちてきて」と必要に迫られたためで、このオフは契約トレーナーが主宰した宮崎合宿に参加。これまでオフは沖縄でラウンド練習中心に過ごしていたが、合宿も初めてのことだった。

 ツアー優勝経験も、賞金シード獲得経験もない。今季は最終QT52位の出場優先順位でツアーに臨んでいるが、出場数は「15試合前後」と見込んでいる。「(下部の)ステップアップツアーに出ず、ウエイティング(現地待機)をかけて、出番を待ちたい」という。

 地元開催の今大会にかける意気込みは強い。「初めて見たプロの試合がダイキン・オーキッド。初めてボランティアをしたのも、初めて出場したツアー競技もこの大会。だから、勝ちたい。一番勝ちたい試合なんです」。首位発進を決め、思いは強まる一方だ。