今大会を終えて賞金シードがほぼ確定した。出場義務試合数を満たしていない選手を除く62位までが来季フル参戦できる第1シード、63位から79位までが出場が限定的な第2シードとなる。

 シード陥落は梁津萬(39=中国、賞金ランク38位)、ハン・リー(40=米国、80位)、カート・バーンズ(36=オーストラリア、86位)、パチャラ・コンワットマイ(18=タイ、87位)、市原弘大(35、88位)、岩本高志(42、90位)、増田伸洋(44、93位)、近藤共弘(40、94位)、星野英正(40、97位)、竹谷佳孝(37、98位)、平塚哲二(46、99位)、小林伸太郎(31、103位)、小池一平(32、104位)、チャプチャイ・ニラト(34=タイ、107位)、J・B・パク(35=韓国、110位)、矢野東(40、113位)、李京勲(26=韓国、127位)、小田龍一(40、162位)、スコット・ストレンジ(40=オーストラリア、267位)の19人。

 梁は最終戦の日本シリーズJT杯に出場すれば出場試合数が13に達して賞金シード対象となる。矢野、ストレンジは特別保障制度を適用、小田龍は同制度申請中となっている。また、竹谷は14年ツアー選手権優勝の資格で19年シーズンまでの複数年シードを保持している。

 ツアー通算6勝の近藤は通算1オーバーの49位。16年守ってきたシードの座から陥落した。2月のトレーニング中に腰を痛め、1カ月半ほどボールを打つこともできなかった。半年ほど痛み止めを飲みながら強行出場を重ねたが、23試合で予選落ちは14試合を数えた。「結果論ですけど、休む勇気もなかった。これが実力。これも経験。マイナスに捉える必要はない」と冷静に受け止めた。キャリアで1度だけ使える生涯獲得賞金25位以内の資格を行使すれば来季も出られるが、まずは30日からの最終予選会(ファイナルQT、茨城・セントラルGC)で出場権獲得を目指す。

 通算3勝の星野英も「(QTに)行くよ」と明言。最終戦は通算7オーバーの63位。15位と上々のスタートを切ったが、決勝ラウンドで大きく後退した。今季について「(状態が)日替わりです。いい日もある。でも、1日で別人に変わる。途中で1発、変な動きをしちゃうと悪い自分に戻っちゃう。1つのパット、1つのアプローチ、1つのショットで全部が悪くなることがある」と苦しそうな表情で振り返った。それでもQTについては「トライできることはしておかないと」と迷わなかったという。

 通算8勝の深堀圭一郎(49)は「生涯獲得賞金25位以内」の資格を使って参戦したシーズンだった。最終日は67で回り、通算2アンダーの40位。賞金ランクは91位だった。来季はシニアツアーにも参戦できる年齢。「エントリーはしました」としたQTについては痛めている肘の状態次第で出場を決める。「周りからは『もうちょっと(レギュラーで)いったら』という声が圧倒的に多かった。自分がやっていて、少しやれるゴルフかなっていうのはあるんですけど、QTは6日間あるし、状態が整わないでいってもしょうがないので」と淡々と話した。