プロ18年目の市原弘大(36=フリー)が、5打差を逆転して国内ツアー初勝利をメジャー初制覇で飾った。首位時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)に最終18番のチップインバーディーで追いつきホールアウト。その18番で時松がボギーをたたき、市原の優勝が決まった。

 時松は悔しさを隠せなかった。最終18番、入れればプレーオフの約1メートルのパーパットが入らなかった。痛恨のボギーで、初のメジャー制覇の夢が消えた。「緊張に勝つというのが…。パターになれば、心の揺らぎがちょっとある」と声を絞り出した。それでも2位に入って賞金ランク首位に立ち、全英オープンの出場権を手に入れた。「優勝争いというより、予選通過。自分のコントロールをしっかりしないと」と、今回の教訓を生かすつもりだ。