勝俣陵(29=ロピア)が悲願のツアー初優勝に王手をかけた。
首位から出て7バーディー、1ボギーの65で回り、通算18アンダーの195。2位の岩田寛、片岡尚之に3打差をつけ、初めての最終日最終組で臨む。
「3日間いいプレーができているので、結構満足しています」
この日は出だし1番でバーディー、2番でボギー。だが4番パー4では、グリーン奥から約15メートルのチップインバーディーで波に乗ると、その後はボギーなしで、さらにスコアを5つ伸ばした。
昨年のこの大会では2日目を終え、通算14アンダーでツアー初の首位に立った。だが、3日目は5位に後退、最終的に優勝した平田憲聖に6打差4位に終わった。今回は2日目から首位を守っており、残すは最終日だけ。
「昨年の3日目に対してはリベンジができた。最終日にトップで迎えるのは初めてで、どんな緊張感があるのかは未体験で分からない。(2位と)3打差あるが、並んでいると思ってスタートしたい」
高校ゴルフの名門・埼玉栄、日大と進み、17年にプロ転向。翌18年からプロ生活が始まり、今年で8年目。ツアーでの過去最高は22年の三井住友VISA太平洋マスターズなど3位が2度ある。
今平周吾らとともに所属契約するのは、食品スーパーマーケットの運営を手がけるロピア(本部川崎市)。大会存続が危ぶまれたフジサンケイクラシックの特別協賛となり、9月に無事に開催された。会社の支援による恒例となった海外合宿では、今夏は8選手でハワイに出かけた。「会社のサポートが手厚くて、チームのように一致団結している」と感謝している。
昨年の賞金ランキングが45位で、今年は現在37位。悲願の初優勝を飾り、石川遼と同じ出身地の埼玉から「勝俣陵」を全国にアピールしたい。
◆勝俣陵(かつまた・りょう)1995年(平7)12月27日、埼玉・三芳町生まれ。中学2年までは高校野球で甲子園出場が夢だったが、けがで断念。父の勧めでゴルフを始め、埼玉栄3年時の13年に関東高校選手権で団体・個人の2冠、同年は団体で全国制覇も達成。日大3年時の16年には埼玉オープンでプロを制して優勝。17年プロ転向。22年三井住友VISA太平洋マスターズ3位などで、初シードを獲得。23年マイナビABCチャンピオンシップ初日には1日3イーグルのツアータイ記録。通算31勝の片山晋呉とは毎冬、合同合宿を行う仲。23年5月に結婚し、同年10月に長女が誕生。174センチ、73キロ。

