5打差の7位から出た山下美夢有(24=花王)が、大逆転でツアー通算3勝目、今季日本勢の初勝利を飾った。9バーディー、1ボギーの64で回り、通算17アンダーの271で、首位に並んだロッティ・ウォード(英国)とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。昨秋の2勝目も8打差からPOの末に逆転。昨夏の全英女子オープンで初優勝を遂げた24歳が底力を発揮した。

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“逆転の美夢有”を襲名だ。昨年11月の2勝目は8打差11位、今回は5打差7位からの最終日。いずれもPOの末に劇的な逆転勝利を収めた。この日は9つのバーディー量産でPOに持ち込み、1ホール目で1・5メートルのバーディーパットを沈めて右手を握った。

「今週はいいイメージで4日間戦え、こうして優勝ができて自信になった。(21日が)父の日ということで、現地には来ていないが…こうして優勝できて本当にうれしい」と、優勝スピーチの途中で涙ぐんだ。

コーチを務める父勝臣(まさおみ)さんが今回は渡米できなかった。ビデオ電話で指導を欠かさない恩師に、結果で報いたかった。

150センチ、52キロの小さな体格ながら、欧米勢と互角以上に勝負することで、愛称は“リトルシンデレラ”。正確なショットで、この日パーオンに失敗したのは1度だけ。約77%のフェアウェーキープ率に、パット数は27。かみ合えば、無双状態だ。

「毎日支えてくれる家族に心から感謝している。この勝利は、家族のためでもある」。次戦は全米女子プロ選手権。24年が2位、昨年が6位に入った相性抜群の大会で、全英女子に続くメジャー2勝目を狙う。

優勝の山下美夢有は150センチの愛称「リトルシンデレラ」ゴルフ一家で弟もプロ選手