TRFのリーダーでタレントとしても活躍するDJ KOO(57)は高校時代に楕円(だえん)球を追った。ワールドカップ(W杯)開幕が近づくにつれ、そのテンションは日に日に高まっている。

ラグビーW杯日本大会を楽しみに待つDJ KOO
ラグビーW杯日本大会を楽しみに待つDJ KOO

「気持ちを1つに盛り上がっていこう トライ DO DANCE!」

DJ KOOはラグビーW杯開幕が近づき、テンションは上がりまくっている。「もう毎日、興奮しています。いろんなところでラグビーの話題を目にするので、うれしい限り」。注目するのは前回大会で史上初の2連覇を果たしたニュージーランド。「ここ数年で一番強いんじゃないですか!? 強さと迫力は見てみたいです」と声を弾ませる。

ド派手な格好にサングラス。今の姿からは想像しづらいが、千葉・柏日体高時代はラグビー部だった。入学式で勧誘を受け、練習に参加。先輩たちが組む頑丈なモールから「どんなことをしてもいいから、そのボールを取ってみろ」と言われて挑戦するも、全く奪えなかった。ボールへの執着心、激しい肉弾戦。その魅力にひかれた。高3時は副主将でチームをまとめ、SOとして攻撃を組み立てた。「いろいろな技を使い、ボールを取られないよう前に進めていく。いろんな要素を考えてましたね」。

その考え抜いた経験は厳しいDJ界、芸能界を生き抜く上で役立ったという。音楽プロデューサー小室哲哉さんの下で経験を積んだ。「小室さんがおっしゃること、望むことを分かろうと忠実に実行し、それを何とかいい形で、自分のものにしようとしていました」。厳しい先輩たちの下で培われた精神面もそう。「目の前のことを迷いなしにやっていく精神的な部分など、自分のやってきたことの考えの中には常にラグビーがありました」と話す。

ラグビーを盛り上げていくために、こんなビジョンも持つ。「ラグビーを初めて見る人にも、スポーツエンターテインメントとして見ていただけるようにしたいですね。DJ活動を通じ、お客さんにテンションを上げてもらい、見てもらうのも手だなと。DJ付きのパブリックビューイングとかもいいですよね。僕が選曲するTRF、globeとか平成の名曲をかけたり。J-POPのミリオン特集とかやりたいですね」と笑う。以前、日本歴代屈指のSO松尾雄治さん(65)から伝えられた「お客さんをいろんな形で楽しませてあげることが必要だから。精力的にやってください」の言葉も胸に刻んでいる。

「熱い熱いエールは絶対選手に届くし、その気持ちで選手は絶対変わる。ラグビーW杯は新しい令和の時代を元気づけてくれる開催だと思います」とDJ KOO。最後に日本代表へ「力いっぱい戦ってください。力いっぱい応援をしています」とエールを送った。【上田悠太】