カーリング世界ランク8位のSC軽井沢クは、最終戦で同16位の韓国に4-10。第6エンド(E)にスキップ両角友佑(33)が最後の石で自軍の石2個を出して4失点し、「これが今の実力」と受け入れた。4勝5敗の8位で終戦となった。

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 ハーフタイム明け第6Eの4失点が大きすぎた。日本は攻撃的に大量得点を狙いにいったが、それが裏目に出た。休憩でストーンと氷への感覚が安定しないEだけに、スイープで調整できる程度にストーンのスピードを抑えることも必要。攻めるのはいいが、攻めすぎるとリスクも大きい。

 ただ、20年ぶりに五輪に出場したチームはよく戦った。五輪に出場するチームはレベルの差がない。全勝しても全敗してもおかしくない中に日本もいた。技術は問題ない。あとは強いメンタルが必要。このチームで4年後を目指すかは分からないが、今回の経験が次に生きるのは間違いない。

 今回、男子が出られたのは大きかった。1投で局面がガラリと変わるのが男子の魅力。パワーやミスの少なさなど女子とは全然違う。それを多くの人に見てもらえたことは、カーリング界の今後に向けて良かった。(98年長野五輪スキップ)