移動バスがない! 5日の夜中に平昌(ピョンチャン)入りし、6日から現地取材を行っている。スキー担当はホテルから何度かバスを乗り継いでジャンプ会場にたどりつくが、7日まで動いていたはずの会場へのバスが8日から動かなくなった。なら、別の移動手段を、と近くにいた韓国人ボランティアに「ジャンプ会場はどう行くの?」と英語で訪ねると、ポカーン。英語がまったく話せず(全員ではないのであしからず)意思疎通をしてくれない。今度はこちらの口があんぐりだ。

 仕方ないから周辺をさまよっていると海外メディアもどんどん増えてくる。みんな、移動手段が分からず右往左往しているのだ。オリンピック(五輪)でハプニングはつきもの。極寒なのも冬季担当としては耐えられる。平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)を批判する気も毛頭ない。

 ただ、日本は2年後に東京オリンピック(五輪)を控えている。ボランティアには、語学ができる人が何人参加するんだろう? 日本には英語の標識が少ないよなぁ…。2年後にも同じような光景が繰り広げられるのではと思ってしまう。「おもてなし」ってなんだろう? 11日午前2時のバス停、寒風にさらされながらふと考えた。【松末守司】