宮原知子(19=関大)が7日、韓国・仁川空港に到着した。海外での試合には、ラグビーの五郎丸の著書や孫子の兵法などを持参する読書家。「わくわくしている」という初の五輪に持ち込んだのは、ショートプログラムで演じる映画「SAYURI」のもととなった洋書「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ」だった。

 この本は米国に住んでいた幼少期に友人の母から譲ってもらったもの。今季「SAYURI」で滑ることになったのを機に、少しずつ読み進めてきた。物語は「ちょうど舞妓(まいこ)さんの道を歩み始めたところです」。時間を見つけながら、ページを開き、イメージを膨らませる。かわいいペンギンの耳当ても持参するなど、防寒や風邪対策も万全だ。この日は休養にあてる予定だったが、リンクを早く確認したいという宮原の意向で、荷物を置いた後すぐに会場へ移動。約40分間、氷の感触を確かめた。