フィギュアスケートの世界選手権女王で平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)に個人資格の「ロシアからの五輪選手(OAR)」で出場するエフゲニア・メドベージェワ(18)が10日、会場の江陵アイスアリーナの本番リンクで初練習した。

 右足故障からの復帰戦だった1月の欧州選手権で2位に終わり、新潟での直前合宿で五輪本番に備えた。11日の団体女子ショートプログラム(SP)出場が決まった注目選手は、音楽をかけた練習でほぼ完璧に演じ、観客からは惜しみない拍手が送られた。

 同選手はロシアの平昌五輪参加を審議した昨年12月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会に出席し、「五輪は私の夢」と訴えた。国ぐるみのドーピング問題でロシア選手団としての派遣を禁じられ、国旗などを連想させるものが一切ない黒のウエアで練習に臨んだ。