宮原知子(19=関大)が女子ショートプログラム(SP)で68・95点で4位、順位点の合計を26点とし4位で団体フリーに駒を進めた。

 冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループは華麗に着氷したが2本とも回転不足の判定となった。全身を使いしなやかにステップを刻む。中盤の3回転ルッツ、後半のダブルアクセルは華麗に決めた。演技後は笑顔でガッツポーズを見せたが採点がでると笑顔なく掲示板を見つめていた。宮原は「点数的には悔しい。大きなミスなくまとめられたのでガッツポーズした。個人戦にいい経験ができた」と話し、団体フリーを演技する坂本花織(17=シスメックス)には「自分も応援で盛り上げたい」と話した。

 アイスダンスSDでは、村元哉中(かな、24)クリス・リード(28=ともに木下グループ)組は62・15点で5位の6点を獲得していた。

 団体は種目ごとの順位点合計で争われ、男女、ペアのSPとアイスダンスのショートダンス(SD)の上位5チームがフリーに進出する。日本は9日に行われた男子SPで宇野昌磨(トヨタ自動車)が1位、ペアの須崎海羽、木原龍一組((木下グループ)が8位だった。男子フリーに田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)、女子フリーに坂本花織(17=シスメックス)が滑る見通し。

 ◆フィギュアスケート団体 前回ソチ五輪から採用された。10チームが出場。男女各1人、ペア、アイスダンス各1組でチームを構成し、種目ごとに1位に10点、2位に9点…10位に1点が与えられ、チームごとの順位点合計で争う。SPの上位5チームがフリーに進む。2種目まではSPとフリーで異なる選手を起用可能。個人種目が始まる前に計3日かけて実施される。ソチでは開催国のロシアが優勝し、羽生を擁した日本は5位に終わった。