SP首位の羽生結弦(23=ANA)はフリー206・17点、合計317・85点で優勝し、日本選手第1号の金メダル獲得となった。

 昨年11月の右足首の負傷から復帰した今大会で、ソチ五輪に続く日本初の冬季五輪個人種目で連覇を達成した。

 昨季の世界選手権2位でSP3位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は同202・73点、合計306・90点で銀メダルを獲得した。

 SP20位と出遅れた田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)は同164・78点、合計244・83点で18位だった。

 SP2位のハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)は、4回転サルコーが2回転に。その後はうまくまとめたが同197・66点、合計305・24点で銅メダルとなった。

 羽生は冒頭の4回転サルコーを綺麗に着氷すると、続く4回転トーループも高いジャンプから余裕の着氷。3回転フリップも決めた。「SEIMEI」の曲にあわせ全身大きく使い表現。4回転サルコー-3回転トーループも決めた。3連続ジャンプでは4回転でバランスを崩したがこらえた。最後のジャンプだった3回転ルッツでもバランスを崩した。演技後は喜びを爆発させ「ヤッター」と一声。ガッツポーズを見せた。

 宇野は最初の4回転ループで転倒。4回転フリップはミスなく着氷。3回転ループも決めた。途中のジャンプでは着氷時にバランスを崩すミスがあったものの最後の4回転となったトーループは成功した。その後のジャンプはうまくまとめた。演技後は少し苦笑いを浮かべた。

 田中は冒頭4回転サルコーをうまく着氷。4回転サルコー-2回転トーループは4回転で転倒。トリプルアクセルは綺麗に着氷した。曲に会わせ全身を大きく使いステップ。4回転トーループは着氷時にバランスを崩した。最後のジャンプを3連続にするなどリカバリーを見せた。演技後は、悔しそうな表情を一瞬見せた。

 2年連続世界選手権3位でSP4位の金博洋(20=中国)は、4本中3本の4回転を成功させ同194・45点、合計297・77点で4位。SP17位と出遅れたネーサン・チェン(18=米国)は、史上初の6度の4回転ジャンプに挑戦。途中で手をつく場面はあったが、5つのジャンプを決め同215・08点、合計297・35点で5位になった。演技後はやりきった表情を見せガッツポーズを見せた。

 SP5位のドミトリー・アリエフ(18歳=OAR)は序盤2度のジャンプの転倒がひびき同168・53点、合計267・51点で7位だった。

 ソチ五輪銀でSP6位のパトリック・チャン(27=カナダ)は、挑戦した4回転トーループが3回転トーループになり着氷でバランスを崩すなどで同173・42点、合計263・43点で9位に終わった。