史上最高レベルの戦いだった。世界選手権2連覇のエフゲニア・メドベージェワ(18、OAR=ロシアからの五輪選手)と15歳の新星アリーナ・ザギトワ(OAR)の頂上決戦をザギトワが制し、今大会初のOAR金メダリストとなった。フリーは同点の156・65点で、SP首位のザギトワが逃げ切った。勝負を分けた要因は、基礎点が1・1倍となる演技後半のジャンプ構成だった。

 ザギトワは、男子で2連覇した羽生結弦を「レジェンド」「お手本」と呼んで刺激を受けていることを明らかにした。腕を骨折しながら強行出場した大会で、さらに足を折るアクシデントに見舞われたことがある15歳の新女王。度重なるけがや衝突事故を乗り越えてきた羽生と自身を重ね合わせ「シーズンの半分近く実戦を離れながら、五輪で最高の滑りを見せて尊敬する」と語った。